知ると面白い あれ?石油って何でまだあるの?

知ると面白い あれ?石油って何でまだあるの?

随分と前から「石油はあと何年で枯渇する」と言われ続けています。 確か50年前には「あと40年位だ」と言われていました。しかし一向にその気配は無く、今でもガソリンスタンドに行けば、いつでも給油ができます。石油というのは一体、いつになったら枯渇するのでしょうか?

BPの石油採掘可能量データ

British Petroleumという英国の石油会社が「石油採掘可能量」というのを一定間隔で発表していました。ほとんどの場合、「残された石油の量」はこのデータに基づいていたのですが、このデータには以下に述べる要素が含まれている事を知っている人はあまり多くありませんでした。油田を発見し石油を採掘するには多大な投資が必要になります。従って採掘を始めて1年や2年で無くなってしまっては元が取れません。ですので、BPが発表していたデータは「採掘して元が取れるだけの埋蔵量がある油田の埋蔵総量」であり、残された石油の全総量ではなかったのです。

また油田は新たに発見される事があり、予想以上に全地球内における石油埋蔵量は多い事も分かってきました。ですので、新しい油田が発見されるたびに埋蔵量は追加されていったのです。その数値を見て「あと何年で石油が無くなる」と多くの人は言っていたのです。それは日本のマスコミや知識人も同じでした。

しかし現在ではBPはこのデータを発表していません。その訳は後述致します。

石油価格の高値安定がもたらした物

長年、世界はいわゆる「産油国」と呼ばれる国々から原油を輸入しており、その価格は産油国間で話し合って決めていました。ですので、輸入する側は「産油国の言い値」でしか買う事が出来ませんでした。多くの産油国は石油の輸出のみが国家財政を支える要ですが、それがいつの日にか無くなるであろう事は自明の理です。

そこで産油国は「高値安定状態」を保つ事にしました。少しでも多く稼いでおこうという訳です。ところが、この高値安定状態が思わぬ効果を生む事になりました。

それまでにも石炭を液化し石油化する技術や地中の岩盤の間にあるシェールガスと言われる天然ガスを採掘し石油化する技術は研究されていましたが、これらの技術はコストが高いため原油価格が暴落すると必要性が失われてしまいストップし、原油価格が高騰すると、また研究が再開される、という事を繰り返してきたのです。

しかし産油国の高値安定政策は、これらの技術を大きく前進させる結果となりました。

特に米国のシェールガス採掘及び液化技術は目覚ましい進歩をとげ米国はかつては原油の輸入国だったのに現在では輸出国になっているのです。

こういった石炭や天然ガスを液化して作った石油を人造石油と呼びますが、実は現在では市場に流通している石油の半分近くが人造石油なのです。

以前は良くニュースで報道されていた産油国で作ったカルテル組織OPEC(石油輸出国機構)も人造石油が登場し原油価格を自分達だけで決められなくなったために影響力が、極端に低下してしまい現在では話題になる事もなくなりました。BPが採掘可能埋蔵原油総量の発表を止めたのも、このためです。

シェールガスは「世界中、どこにでもある」資源で日本にもあります。問題はそれを採掘し液化する技術があるかどうか、それがコストに見合うかどうか、だけだったのです。

では石油が枯渇する事は、もう無いのか?

とはいえシェールガスも天然資源である以上、いつかは無くなります。しかし、それは相当に先の事になるでしょう。年数で見た場合、1000年や2000年位は全然、大丈夫ではないか、と言われています。石油が「限りある資源」で有る事は分かっていましたので自動車もガソリン車からハイブリット車、水素燃料車、電気自動車と次々に石油燃料に依存しない物が開発、普及してきているので人類が必要とする石油の量は年々、減少しつつあり石油が完全になくなる頃には、その影響がほとんど無い位に影響力は低下している物と予想されています。つまり「無くなっても、何ら問題は無い」のです。

石油燃料を必要とする、いわゆる内燃機関(エンジンの事)は段々と電気で動くモーターに切り替えられていくでしょう。発電には必ずしも石油燃料は必要ないので、最終的に残る内燃機関はジェットエンジンとロケットエンジン位ではないかと予想されています。

いずれも現時点では一般に普及しているのは「飛行機のジェットエンジン」位で、それに使うだけならば、十分に残されており、完全に石油燃料が無くなる頃には、必ずや、何等かの代替手段が実現していると考えられます。

そういえば、あれはどうなったのか?

以前に日本の近海にメタンハイドレードという資源が大量にある事が話題になりました。メタンハイドレードはメタンの塊で燃料として使う事が出来るますので、これを採取すれば、もう日本は他国に燃料資源を頼らなくて済む、とも言われたのです。あれは、その後、どうなっているのでしょうか?

状況から言うと「ストップ状態」になっています。メタンハイドレードというのは実は「日本近海に特有の物質」ではなく、結構、あちこちの海にあるのです。しかし、それらが商業化されたという話は、どこにも無く将来的にも、ほとんど無いと見て良いようです。

メタンハイドレードの一番の問題は「広く薄く堆積されている」という事です。

全く別の例として金鉱脈を考えてみましょう。仮に金鉱脈が見つかった場合、次に問題になる事があります。それは「1tにどれくらいの金が含まれているのか?」です。金の採掘にもコストがかかりますので採算ラインという物が有り金の場合、岩石1tに金が3gは含まれていないと採算ベースに乗らない、との事です。つまり掘った金を売った金額より採掘にかかる費用の方が多くなり「掘るだけ損」という事になってしまうのです。

メタンハイドレードも、この問題があるのです。確かに資源ではあるのですが「薄く広く堆積」しているので現実問題として採掘に非常に手間がかかりコスト面で引き合わないのです。メタンハイドレードについてはニュースで騒がれ始めた頃から鉱業の専門家から「密集していない物は資源とは言えない」という指摘があったのですが、あまり注目を浴びませんでした。

またオーランチオキトリウムという「石油を作る藻類」が話題になった事もありました。これはTVでも紹介され「日本の休耕田を使い、これを繁殖させれば日本のエネルギー問題は解決だ」とまで言われたのです。こちらはどうなったか、というと、やはり「ストップ状態」なのです。実は「油分を作る藻類」というのは古くから、いくつかが知られていました。その中でオーランチオキトリウムは比較的、油分の取れる量が少ない方なのですが繁殖力が異常に強いので、その欠点を数でカバーできるだろうと言われていたのです。

しかしオーランチオキトリウムはクロレラなどと違い繁殖にぶどう糖を必要とするのです。クロレラなどの藻類は日光と若干の有機肥料があれば繁殖できるのですがオーランチオキトリウムはそうではなかったのです。そして残念ながら、ぶどう糖は決して安い物では無く「取れる油の量」と「与えるぶどう糖の量」を比較すると、ぶどう糖の方が高く付いてしまい、これも作れば作るほど損をする、という事になってしまっているのです。開発者の方は現在は下水や糞尿などの有機肥料を、ぶどう糖の代替に使えないか研究を進めているそうですが、まだ目途はたっていないようです。

実は集められた糞尿下水にメタン菌という菌を与えるとメタンガスを作ってくれます。

メタンガスは立派な燃料ですので有用です。メタン菌は嫌気性という酸素を必要としない菌類ですので、メタンガスを取るのは少し面倒ですが、現在では糞尿下水処理施設では、このメタンガス採取機能を備える所が多くなっているのです。つまり実用化されているのです。有機肥料を使った燃料生産が既に実用化されている以上、オーランチオキトリウムの出番は今の所、無いと考えて良いようです。

オーランチオキトリウムはラビリンチュラ類という藻類に属しますがラビリンチュラ類は油分を作る性質が有り、他の種類の中にはオーランチオキトリウムとは違う物もあるようです。現時点の地球では、あまり存在価値は無いかもしれませんが、未来の宇宙船や宇宙ステーションとなると話は変わります。そういった地球外の場所における燃料調達に役立つ、という日が来るかもしれません。ですので、これらの藻類の研究も決して無駄では無いのです。

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