もし働かなくても生活できるようになったら人類はどうなる?

もし働かなくても生活できるようになったら人類はどうなる?

ついに日産自動車が全自動運転車の実用化に部分的に成功し販売が開始されました。あくまで任意ですが人間がハンドルを握らなくても目的地が設定されたナビからの情報でコンピューターが運転してくれるのです。これからも、色々な分野で人間が自分でやらなくても機械が代わりにやってくれるようになるでしょう。もし第一次産業である農業、漁業などもコンピューターが自動的に栽培や養殖を行い、収穫をして人間に供給してくれるようになり、電気や通信などのインフラも全てコンピューターがうまく制御してくれるようになったら、人間が生きるためにやる仕事は、いずれ無くなってしまいそうです。

もし生活に必要な物、全てをコンピューターが自動的に生産し人類に提供してくれるようになったら、もはや人類は何も仕事をしなくても生きていけるような時代がやってくるかも知れません。そうなったら「仕事をして生活費を稼ぐ」必要はなくなるでしょう。大部分の人にとって仕事は決して楽しい物ではありません。もし宝くじの一等に当たり5億円を手にしたら「仕事なんざやめちまうさ」という人が大部分ではないでしょうか?しかし、それは本当に人間にとって良い事なのでしょうか?

宝くじの一等に当たった人達の運命

中々、当たる物ではありませんがジャンボ宝くじで一等と前後賞、合わせて3億円という大金を手にした人達は実際にいるのです。宝くじの賞金は非課税ですので、賞金は全て可処分所得であり「使いたい放題」です。1年に500万円使っても60年大丈夫です。しかし統計によると、宝くじの高額当選者の約半分は数年後に自己破産している、という事実をご存じでしょうか?つまり、しっかり管理すれば、それだけで一生暮らせるだけの大金を僅か数年間のうちに全部使ってしまい、挙句の果ては借金までしていた、という事です。なぜ、そうなってしまうのでしょうか?

退屈と言う名の悪魔

大金を手にしたのに、僅か数年で破産にまで追い込まれてしまった人達は皆、一様に同じ事を言います。それは「する事がなくてヒマでヒマでしょうがなかったんだ」その結果、刺激を求めてギャンブルや株に手を出してみたり必要のない「ヒマつぶし」に手を出し、あっという間に大金を消費してしまったのです。中には朝から酒を飲み始め、アル中になり医師の忠告も無視し、あっという間に肝硬変で死んでしまった人もいます。これは会社を定年退職した人達、特に男性にも多く見られる現象で「ヒマを持て余してしまう」のです。これは不思議でも何でもなく、人間も含めた生物は全て「何等かの生きるための活動」をしているのが本来の姿であり、何もしなくても生きていける状態になっても「何かしないではいられない」のです。実に因果な話ですが自由な時間というのは多くの人にとって「退屈な時間」であり、それは苦痛でしかないのです。この苦痛はやがて精神状態にまで影響し、少しおかしくなってしまう人も出てきます。ところが、そういう人達に良く効く特効薬が存在します。それは「仕事をする事」なのです。ちょっとしたアルバイトなどを始めると、それまでが嘘のように正常な精神状態に戻ってしまうのです。この事実から「人間は活動をしていないとダメになる生物」と言えそうです。実は女性には「家事をする」という仕事が有るのです。多くの女性にとって家事は仕事と感じる事が出来る活動なのですが、男性は何等かの金銭的報酬が無い活動は仕事と感じる事が出来ない傾向が有り、奥さんが家事をやる事を勧めてもやる気にはなれませんし、また、やってもあまり効果が無いのです。一般的に女性の平均寿命の方が男性より高いのは、この差が原因かもしれません。

来るべき未来に備えて

もしコンピューターが人間が生活するために必要な物、全てを自動的に生産し配給してくれるようになったら人間は何もしなくてよくなりますが、そうなったら多くの人間は「する事が無くなって」しまうのです。その結果、生きる意味、目的などが失われてしまう可能性がある、という事です。医師は患者を救う事が仕事です。ですから死にそうな人達に治療を施し、患者が死ぬ事がないように努力します。そして、現在では医療技術が進歩し、以前は救えなかった人達も救う事が出来るようになりました。それ自体は「良い事」だと言えるでしょう。ですが、その結果、平均寿命が延び、老いに苦しむ人達を数多く生んでしまう事になった、というのも事実なのです。いくら長く生きられても認知症が進み自分が誰かも分からなくなってしまったら、生きる意味とは何なのでしょうか?

もし各業界の経営者やエンジニアが医師と同じように「コンピューターを使って自動化すれば人間は苦しい労働から解放される。それは絶対に良い事だ」と考え自動化を推し進めていったら、それはきっと人間に「退屈と言う名の悪魔」を呼び寄せる事になるでしょう。もし家事まで自動化されてしまったら、女性ですら悪魔に取りつかれてしまうかもしれません。つまり「仕事からの解放」の結果、もたらされる自由は決して好ましい物では無いのです。

多くの先人達は「自由」の問題に気が付いていた。

哲学者であり作家でもあったジャン=ポール・サルトルは「人間は自由という名の刑に処せられている」という言葉を残しました。また、やはり哲学者であったショーペンハウエルは「人間とは戦いと退屈の間を往復している振り子のような物である」という言葉を残しました。ショーペンハウエルのいう「戦い」とは「生き残るための闘い」であり現代の日本では「お金を得るために仕事をする」事と同義です。そして「退屈は多くの人にとって自分の身を破滅させる結果になるだろう」と書きました。また芥川龍之介は「侏儒の言葉」の中で「自由は山巓(さんてん、高山の事)の空気に似ている。弱い者には耐えられない」と書きました。一般的に「自由」という言葉は「良き物」という印象がありますが、「自由」にも短所が有り、それが「退屈という悪魔」であると考えて良いのかもしれません。福澤諭吉は福澤心訓という7つの教訓を残したと言われていますが、その中に「世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。」とあります。

しかし多くの人にとって仕事とは「やりたくない物」であり、できればすぐにでも止めたい、という辛い物である事は確かです。まさにショーペンハウエルの言う「戦い」であると言って良いでしょう。ほとんどの人にとって「戦い」とは辛く苦しい物です。しかし闘いを止めたら「退屈」という悪魔が襲い掛かってくるのでは、人間には安らぎの場など無い、という事になってしまいます。悲観的哲学者として知られるショーペンハウエルは「そうである」と断言したうえで、「だから早く決着をつけてしまえば良い」と続けます。つまり「生きてても辛いばかりで安らぎの場など永久に来ないのだから、早く自殺した方が良い」という訳です。相当に極端な意見ですが、妙に納得させられてしまう物が有るのが、ショーペンハウエルという哲学者の意見が現代にまで生き残っている理由です。

では、どうすれば良いのか?

もし、この問題に明確な答えが有るのであれば、そもそも最初から問題にはなりません。つまり「どうしようもない」のです。しかし多くの若者が「自分がやりたい事が見つからない」といって悩んだ結果、「やりたかった訳ではない仕事」をしている、と考えればどうでしょう? 実はこの問題に対処する明確な答えはあるかもしれないのです。そして、それは、多分、自分自身にかかっているのです。

  • 世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
  • 世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
  • 世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
  • 世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
  • 世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
  • 世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
  • 世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

福澤諭吉が残したと言われている上記の7つの言葉は今でも通じるように思えます。何故なら、上記の言葉を実践する人には「退屈と言う名の悪魔」は取り付きようが無いと考えられるからです。つまり「来るべき未来に生き残る方法」がここに書いてあるのかもしれません。この言葉を残したのは福澤諭吉では無い、という意見もあるのですが、それはどうでも良い事ではないかと思います。「来るべき未来に生き残る為の指針」になれば、それで十分だからです、結局、この問題に対する対応策は一つしか無いでしょう。それは「常に人間の分の仕事も残しておく事」です。100%完全な生活の自動化は人類を滅亡に追いやる可能性が十分に有るのです。

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